産後基礎編パート2
解剖学的要素として知っておく
恥骨結合とは・・・
最小の動きしかしない二次性の軟骨性関節(半関節)で妊産婦の臨月近くや分娩中では軟部組織による水分の吸収があり、2つの恥骨を互いに滑らせ離れさせる。
※カパンディの生理学p62参照
脱臼なども起こさない強靭な靭帯で補強させている。
その結合部分がリラキシンによって開かされるのである。
リラキシンは妊娠初期から分泌されるので妊娠時の腰痛が起きやすく、
妊娠中期から後期にわたり、分泌量も増してくるため骨盤の開きが
はじまってきて色々な痛みを引き起こす。
恥骨間も0.2mm~1.5mmは開くとされる。
とくに小柄な女性、胎児の頭が大きい、
胎児体重3500g以上となればおのずと恥骨間は開かせるが、
恥骨結合離開が起きてしまうケースがあります。
その場合恥骨が激痛となり、出産後も身動きが取れず、
長期入院(1ヶ月)もあります。
恥骨痛でお悩みの方がやはり多いのは事実です。
妊娠中の恥骨痛では骨盤を開かせているために
ホルモンの影響と恥骨に付着する内転筋の影響が原因が多い。
なぜならイメージしていただくと妊婦さんの歩行の仕方はガニ股でありますから
股関節は開いていくのです。
なので内転筋が引っ張られておりますから、
なので内転筋を緩めることや恥骨ラインを
閉める圧を加える、トコちゃんベルトで補強するなどが重要です。
産後での恥骨痛は胎児が通過する際に恥骨間を広げることに
より痛めてしまうケースになります。
産後の骨盤のズレによっても恥骨間がズレてしまい、
痛みを引き起こすことも考えられます。
※余談ですが、妊娠中から安産体型かどうかは骨盤計でも測れる。
外結合線と側結合線の長さでわかります。
⑴外結合線は19㎝あればOK
⑵側結合線は15㎝以上あればOK
参考にしてください。
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